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エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その5) [VAIOネタ]




・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その1)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その2)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その3)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その4)

の続き。




VAIO typeT(TZシリーズ)には、

当然フラッシュメモリー32GBを搭載してくるのは予想できたんだけど

まさか2.5インチHDDを搭載できるようになるとは思ってもいなくて・・・




今までの概念ではありえない組み合わせが増えたから

VAIOオーナーメードでどうカスタマイズすればいいか

一瞬わけわかんなくなりそうだけど、

今までの状況を踏まえてじっくり考えてみよう。




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<究極のドライブ選択>






【モバイルVAIOのひとつ、typeGの中に入ってる1.8インチHDD】




サイズの小さなモバイルVAIOの場合、

本体内のスペースの問題から、

小さな1.8インチのHDDを搭載するのが当たり前だった。




だけど、この1.8インチHDDってのは

小さく作られてる半面、いまいち速さに欠けて

ボトルネックになってしまう事が多い。




例えば、

typeGやTXに搭載されてるHDDは

東芝製の1.8インチHDD「MK6008GAH(60GB)」が入ってたりする。




このHDDの性能を見てみると、

インターフェイスはATA-5(Ultra ATA/66対応)でデータ転送速度は100MB/Sec

回転数は4,200rpm

バッファサイズは2MB

シークタイムは平均15ms

消費電力は、アイドル時で0.3W。




むちゃくちゃ大ざっぱに表現すると、

データ転送速度やHDDの回転数は、大きいデータの読み書きに、

シークタイムは、散らばってる小さなデータの読み書きに

バッファサイズは、一度開いたデータを再度使う場合の

スピードに関係してくる。




なので、

CPUやメモリはもちろん

HDDも、体感速度に影響するところが大きい。

(Vistaの場合は特にHDDに頻繁にアクセスする事が多いからなおさら。)




例えば、モバイルPCを持ち出してる際によくあるのが、

電源を休止状態にしていて、

いざ使いたいという時の復帰させる待ち時間。

これもHDDからのデータ読み出し速度が大きく関係していて

遅いとこれほどイライラする事はない・・・




(補足)

1.8インチHDDを全否定するワケでなくて一応フォローしとくと

あくまでもHDDはPCを構成するパーツのひとつなので、

実際には、HDDだけの問題ではなくて全体的なバランスが重要。




例えば、同じ1.8インチHDDを搭載したTXとTZを比べた場合、

TXでVistaを動作させるよりも

TZでVitsaを動作させたほうがよっぽど快適に動いてくれるんだけど

これは、Core2Duoやメモリ容量のおかげだったりする。




1).フラッシュメモリー「MonsterSPEED」



そんな1.8インチHDDのデータの読み書きの遅さを劇的に解消してくれるのが、

フラッシュメモリー。




1.8インチHDDと32GBフラッシュメモリーの速度差はというと

Windowsの起動時間やアプリケーションの立ち上げで1.2~1.7倍変わってくる。




この速度差は、数値で見るよりも、

実際に使ってみたほうが、より速さを感じられる。






・typeGフラッシュメモリー VS. typeT 速度比較(動画バージョン)(2007年05月08日

・VAIO typeGの中にあるフラッシュメモリーを実際に見てみる。(2007年05月09日)




さらにフラッシュメモリーの恩恵は、速さだけじゃない。

1.8インチHDDに比べて

重量が45gも軽くなって、

バッテリーの持ちが、なんと1時間も伸びる。

それに加えて

衝撃や振動を受けてデータを破損という事が

HDDに比べて圧倒的に少なくなる。




まさにモバイルPCのためにあるようなフラッシュメモリー。




デメリットをあげると、

32GBという容量の少なさと、

価格がHDDに比べてずいぶんと割高というところかな。






容量の少なさは実際問題として、

今回のVAIOオーナーメードでも

フラッシュメモリー32GBを選択した場合には、

OfficeやAdobe Photoshop Elementsのプリインストールが選べない。




その理由としては、

フラッシュメモリーの32GBの中には、

「リカバリ領域」というのがあって

これが8GB近くも消費してしまってる。




さらに、肥大化してるOS(Vista)やプリインストールソフトウェアが

15GB以上もあるため

空き容量がほとんどなくなってるので、

プリインストールしてさらに空き容量がなくなってしまって

実用に支障をきたすからという理由だと推測。。

(プリインストールできなくはないんだけどね。)




こういった制限がかかるくらいなら、

逆に「リカバリ領域」をフラッシュメモリーから消した状態で出荷して

以前のVAIOみたいに「リカバリディスク」を付属させれば

こんな悩みも解消できると思うんだけど。




2).2.5インチHDD(160GB)「MonsterSTORAGE」



今回、一番の驚きだったのが

typeAやtypeFなどのA4ノートなどで採用されている

2.5インチHDDを搭載できるようになった事。




なぜ今まで搭載しなかったのか?

というと、

そりゃ2.5インチHDDのサイズがデカくて

モバイルVAIOの中に入らなかったから。




じゃあなんでTZには入るのか?

というと・・・




本体のパームレスト左側に位置する1.8インチHDDが本来入るスペースには

もちろん2.5インチHDDは入らないのだけれど、

本体右にあるDVDスーパーマルチドライブの入ってる場所になら

物理的に入れる事ができる。




そこで、DVDスパーマルチドライブを本体に搭載せずに

その空いたスペースに2.5インチHDDを載せてしまうという

強引?というか発想の転換で考えられたのがこの技。。






【typeGの光学ドライブなしモデルの中身】




以前、

typeGの光学ドライブなしモデルをバラバラに分解した時に

DVDドライブの本来入るスペースがあまりにもガラガラで

ここに代わりに何か入れればいいのになーと思った事はあったけど

この手があったか!と思わずうなずいてしまった。。




ちなみに、

今回搭載される2.5インチHDDは160GB(回転数5,200rpm)のみ。

容量の変更は出来ない。




中身を調べたワケじゃないけど

だいたい160GB(回転数5,200rpm)のHDDを出してるメーカーというと

日立、FUJITSU、WESTERNDIGITALの3社あたり。




スペックを調べてみると

インターフェイスはシリアルATAでデータ転送速度は150MB/Sec

バッファサイズは8MB

シークタイムは平均11ms。




同じHDDでも、

2.5インチHDDのほうが、

間違いなく1.8インチHDDよりは高速で動いてくれる。




また、

160GBという巨大な容量もあるし

価格的にも相当リーズナブルという事を考えると

非常にメリットが大きい。






ついでに、

本体右側面にUSBポートが1つ増設されるというオマケ付き。




デメリットを探ってみると

おそらく、

2.5インチHDDの消費電力はアイドル時で0.8Wあたりで

1.8インチHDDに比べて高くなるはずなので

バッテリーの持ちは、少し落ちてしまう事は

認識しておいたほうがいいかもしれない。




それと、

カスタマイズ時には

2.5インチHDDを搭載すると

DVDスーパーマルチドライブを搭載できない割り切りも必要。




3).フラッシュメモリー+2.5インチHDD「MonsterSPEED&STRAGE」



フラッシュメモリーの唯一の弱点となる容量の少なさをカバーできるのが

フラッシュメモリーと2.5インチのHDDの組み合わせ。






フラッシュメモリーの超高速レスポンスを味わいながら

2.5インチHDDの160GBを加えて

合計で192GBという大容量にする事が出来る。




今まで、世の中のモバイルPCにはなかった

速さと大容量を兼ね備えた最強モバイルマシンになる。




例えば、ワンセグを付けて録画しまくっても(ビットレート416kbps)

1GBあたり約5.4時間録画できるとして

160GBの実質容量が149GBなので

HDD側に最大で「5.4時間x149GB=804.6時間」も

録画しまくれる計算になる。




OSはフラッシュから起動させて速さを持ちながら、

たくさんの物量のデータを持ち運びできる快適性は

まず他のPCでは味わえない。




光学ドライブは搭載されていないので、

必要であれば別途、外付けを用意しておいて

普段は自宅でドライブを使用して

外出時には、

大容量192GBのTZを持ち運ぶという理想的な使い方ができる。




唯一制限がかかるのが、

DVDスーパーマルチを搭載していないと、

電源OFFの状態からの「AVモード」が使えないという事。




DVDを見る事を主体に考える場合は、

2.5インチHDDを搭載せずに、

DVDスーパーマルチドライブを搭載という選択肢もある。




-----------------






結果として、

VAIOオーナーメードモデルでは、

・1.8型HDD + DVDスーパーマルチドライブ

・2.5型HDD(160GB)

・32GBフラッシュメモリー + DVDスーパーマルチドライブ

・32GBフラッシュメモリー + 2.5型HDD(160GB)

の4つの構成から選べるようになった。




ドライブの組み合わせ次第で

TZのモデルの性格がガラっと変わってしまう。




DVDを見たいのか?焼きたいのか?

大容量にしてデータをたくさん持ち歩きたいのか?

超高速なモバイルPCにしたいのか?

といった具合に

使う人それぞれの用途に合わせて組み合わせられるので

とっても選び甲斐がある。




欲を言えばフラッシュメモリーモデルで

DVDスーパーマルチと2.5インチHDDが

換装できるギミックなんかがあれば良かったのになーとも思ったけど

そんな事したら、この薄くて軽いボディは作れないか・・・




この自由度の高いドライブ構成のおかげで

いざ買う時になって悩みまくる原因になっちゃったけど、

それはそれで、うれしい悩みかなと。。




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(その6)へ続く。




【VAIO typeT特集ページ】







・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その1)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その2)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その3)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その4)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その5)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その6)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その7)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その8)







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2007-05-23 14:48  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

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コメント 2

Mちゃん

うーん・・・
TZ はしかにかかったかも?
やばいんすよ、コレ買うともう
ホントPCばっか買うことに。

Mちゃん的にはDVD+SSDです。
ってほら!症状が・・・

ところでDT1について小ネタ見つけちゃいました。
デスクトップのショートカットのプロパティ開いて
互換性のタブを開いてチェックをはずしたら、
あら不思議Aeroがオフになりませんね。
まあ負荷が下がったとか ない感じだけど・・・。
それにこれから不具合出るかもしれないけど・・・。
しばらくコレで様子みてみよっかなぁ・・・?
by Mちゃん (2007-05-24 03:59) 

kunkoku

>Mちゃんさん
TZ、自分も最初は客観視できてたんです。。
なんですけど、いろいろ話を聞いたり触ったりしてると物欲あがりまくりますね(^^ゞ

DT1のAeroがOFFにならないワザ、ありがとうございますm(__)m
あの、タスクバーのトコにいちいち出てくるのがめちゃくちゃウザかったですから、そりゃでないほうがいいですよねw
早速自分もやってみますww

そうそう、明日TZの貸出機がやってくるので、早速DT1テストもしてみなきゃいけませんねー。
ちょっと待っててくださいねw
by kunkoku (2007-05-24 19:59) 

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