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VAIO Zシリーズの視点から「VAIO Pro 13」を見てみる。 [VAIOネタ]


「VAIO Pro」は、11.6インチの「VAIO Pro 11」と、
13.3インチの「VAIO Pro 13」の2機種あるから、
今度は、Pro 13を見てみよう。

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VAIO Pro 13は、まさにそのスタイルからもわかるとおり、
13.1型でフルHDを搭載していたVAIO Zシリーズ(Z21)を彷彿させるので、
ついつい比べて見てしまう。

・VAIO史上最強のパフォーマンスと妥協のないモビリティを持ったVAIO Zシリーズ!(前編)
・VAIO史上最強のパフォーマンスと妥協のないモビリティを持ったVAIO Zシリーズ!(後編)

VAIO Proに採用されいる素材は、VAIO Zシリーズのアイデンティティをそのままに
液晶天板と、背面といった外装部分には、
軽さと剛性を兼ね備えたモバイルVAIOの証となるUDカーボン、
パームレストやヒンジといった部分には、
堅牢性を確保するためにアルミニウム合金を採用している。

それから、素材に頼るだけでなくて、
閉じたときの断面が六角形に見える事から「Hexa-shell(ヘキサシェル)」といった形状で
剛性を高めるデザインを採用している。



【VAIO Zシリーズ(VPCZ2)】
外形寸法 : 約 幅330 mm ×奥行210mm × 高さ16.65mm 
質量    : 約1150 g

【VAIO Pro 13】
外形寸法 : 約 幅322 mm × 奥行216 mm × 高さ12.8mm(最厚部17.2 mm)
質量    : 約940 g(タッチパネルなし) 約1060 g(タッチパネルあり)

実は、液晶ディスプレイは、
Zシリーズが13.1型フルHDだったものから、
Pro 13では、13.3型フルHDになっているので
実質0.3インチほど大きくなっているのだけれど、
フットプリントをみると、
奥行きこそ3mm増えているものの、横幅は8mm短くなっている。

厚みに関しては、
Zシリーズは、全体が約16.65mmのフルフラットなボディだったものから、
Pro 13は最厚部では0.55mmほど厚くなっているけれど
その後方から前方にかけて傾斜いる形になっていて
ほぼトータル的には同じかそれ以上薄くなっているようにも見える。


そして驚くべきはその軽さ。

VAIO Zシリーズが出た当時、13.1型のサイズで
それでいてハイパフォーマンスに動作するにもかかわらず
それが最軽量値で約1.165kgという軽さだった事に感嘆していた。

ところが、今回のVAIO Pro 13は、
アッサリとそれを上回る軽さになっている。

タッチパネルのない状態であれば、なんとこのサイズにもかかわらず1kgを下回る
恐るべき約940gというとんでもない軽さ。

Windows8の操作性を考えて、タッチパネルを搭載したとしても
約1,060gという、余計にタッチパネルが付いていても
VAIO Zシリーズの最軽量値をも凌ぐ軽さになっているのはかなりビックリ!



それから、VAIO Zシリーズで初めて採用されたのが
「コンシールドヒンジ」といわれるヒンジ部で、
薄型ボディの画面を開いた時には液晶ディスプレイ部と本体部の継ぎ目がみえないデザイン。

「コンシールドヒンジ」はアルミ素材で剛性感も高く
液晶画面を開くと、本体を支えるほどにヒンジ部がチルトして床面と接地して
打鍵していてもディスプレイが動いてしまうという事もないだとか、
タッチパネルの画面をタッチする際にも、グラつきを極力抑えるといった効果もある。

Zシリーズの時にも言われていた事だけれど、
ヒンジがないデザインになると、そのぶんキーボード面を画面に近づける事ができて
パームレスト部分を広くとる事ができて、タイピングの際にもゆったりと手を置ける快適さや
結果として、バッテリーの大型化にも寄与してよりスタミナ化がはかれるといった効果を含めて
全て計算によって作られている。



VAIO Pro 13のインターフェースは、全て本体の右側面に集約。

HDMI出力端子、にUSB3.0端子x2、
そのひとつは、電源OFF時でもUSB機器を充電できるパワーチャージ機能がある。
そして、ヘッドホン出力端子、SDカードと並ぶ。

そして、左側面には、電源端子と、排熱ファン。

VAIO Zシリーズにはギリギリまで備えられていた
有線LAN端子と、VGA端子はついに排除。

とはいえ、プレゼンテーションなどで、
D-sub15ピンのあるプロジェクターに接続したい場合は、
別売のVGAアダプター「VGP-DA15」を利用すれば使えるので
特に困ることはない。


唯一、有線LANだけは純正オプションは用意されていなくて、
これはサードパーティ性のUSB⇔LANアダプタを使って解消。

もしくは、本体付属のACアダプター「VGP-AC10V9」にドッキングできる
別売のワイヤレスルーター「VGP-WAR100」なるものを用意していて、
このワイヤレスルーターに、有線でLANケーブルを接続して
ここからWi-Fiを経由してPro本体のWi-Fiとつなぐという事もできる。

ちなみに、このACアダプターについているUSBの端子は、
ワイヤレスルーターを接続する以外にも
MicroUSBケーブルをつないで、スマートフォンやカメラといったガジェット類を
充電する事もできて、
出先で充電するUSBの口を1つここで賄う事もできるし
PC経由よりもここからのほうが効率よく充電できるのでなかなか重宝する。

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それから、VAIO Zシリーズではもう当たり前になった
フルHD(1920x1080)の高解像度ディスプレイ。

最近は、もっと高解像度なディスプレイを持つノートPCも登場していて、
なんだか出てきた時はめちゃくちゃすごい解像度が現れた!
と思っていたのに今や当たり前になってしまって、
まるで超サイヤ人が最初すごく貴重だったのに
以降、超サイヤ人2だの3だのと出てきて、ありがたみが薄れてしまった事と重なってしまう…。

いや、あのドラゴンボールの話の中でもあったけど
無用なパワーアップは、たんあるエネルギーの消耗にしかすぎなくて
長時間維持できなくて息切れするとかそんな話もあったように記憶していて、
それもこの液晶解像度でも同じ事で、
やたらと高解像度化すると、そのぶんバッテリー消費が異常に増えてしまって
せっかくのモビリティが削がれてしまう事になる。

ただ、電源をつないでであればより高解像度もひとつの選択肢ではあるのだろうけど
あくまでも持ち運んで今回のhaswellの恩恵をしっかりあずかるには
このフルHDという選択肢しかなかったのかもしれない。
これは今回新しく発表されたAppleのMacBook Airの解像度にも同じ事が言える。


実際、13.3型でフルHDあれば、十分仕事がこなせるし
それ以上の大幅な高解像度化をしても
写真のような映像をみるならその効果もまだあるだろうけれども
ドットバイドットで、テキスト表示なんかしようものなら
おっちゃんの目にはそろそろ厳しいものがあるし…というちょっと弱気なところで納得するとしよう。

もっとディスプレイサイズの大きい、超絶本気モードのノートPCとかなら、
そういったパネルを積んで来て出てきて欲しい。


話がそれまくってるけど、
今回のPro 13のディスプレイの美味しさは、
「トリルミナスディスプレイ for mobile」で、
色の再現領域が大幅に広がって映像が明らかに鮮やかになっているという事。

「集光バックライト」を採用しての光の向きを制御する事で無駄をなくして
少ない電力でも明るく見える事で、
きちんと低消費電力化を実現していて、バッテリーライフにも貢献。

見るとこれはシンプルに写真を閲覧していても見てて気持ちのよい鮮明さ。




VAIO Pro 11と同様に、
「タッチパネル搭載モデル」と「タッチパネル非搭載モデル」では、
若干仕様に違いがある。

「タッチパネル非搭載モデル」では、最軽量値約940gになるし、
液晶はハーフグレアで、
液晶パネルと周囲のベゼルに少し段差のある見た目に。
それから天板のカーボンはブラックはマットな仕上げになる。


「タッチパネル搭載モデル」では、最軽量値約1060gで
液晶パネルとベゼルは一枚のクリアのパネルになって、
反射の良いグレアタイプのディスプレイになる。

天板は、カーボン繊維の流れる目の見える仕上げになっている。

ただし、タッチパネルありなしで、
VAIO Pro 11のように厚みの差は出てこない。

 

シルバーは、タッチパネル搭載のみで、
液晶パネルとベゼルは一枚のクリアのパネル
そしてグレアタイプのディスプレイ。

天板、底面、キーボード、タッチパッド、パームレストにいたるまで
全部シルバーで統一されていて、液晶のベゼルだけがブラックになる。

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キーボードは一つ一つのキートップの独立したアイソレーションキーボード。

そういえば、VAIO Zシリーズの場合、
本体を薄型化する事に特化するために
キーストロークは非常に短いものにしていたのを思い出した。

それと比べると、
「VAIO Pro 13」のキーピッチは19mmで、
キーストロークが1.4mmをキープしていて、
本体がここまで薄型化してるにもかかわらず、
タイプしたときの沈み込みはしっかり確保されていて
外出先でも、オラオラオラオラー!とテキスト入力しまくれる。
これって結構重要。

本体がナナメに傾斜しているデザインになった事で、
パームレストの手前の部分に段差がほとんどなくなって
打ち込むときの姿勢が楽になったのも変更点のひとつ。


それともうひとつ、
VAIO Zシリーズの唯一?難点だったタッチパッド。
えらく小さくて微妙に感度がよくなくて
マルチタッチが使えるというわりには使いにくかった。

けれど、さすがにVAIO Pro 13はタッチ前提で考えられているからか
タッチパッドの領域はかなり広いしここは随分使いやすくなっていて
これはうれしい。

画面のタッチパネルも含めて、
キー入力、タッチパッドの操作性、
このあたりの入力デバイスが使いやすくなっていて
クラムシェル型のモバイルノートとしての特権が活きてくる。


そしてサウンド面も大幅に改良。

VAIO Zシリーズの内蔵スピーカーは、
正直、音声が鳴っていますという認識程度だった。

極限まで薄くしているモバイルノートだと
どうしてもスピーカー容量が確保できない事もあって
音質は犠牲になるのはやむを得ない。

ところが、VAIO Pro 13は、これだけの薄型ボディでも
その本体の内部に残った空間を余すとこなく使って大容量のボックススピーカーを搭載、
もちろん内部構造上、左右のスピーカーそれぞれに異なる形のボックススピーカーを埋め込んで
余裕のあるスピーカー出力を確保。

ソニーの音声技術として、
コンテンツにあわせて最適な音質を設定できる「ClearAudio+」や
内蔵スピーカーの音圧を強める「xLOUD」というものを採用して
外部スピーカーを使わずとも、しっかりとした音声が出せるようになっているのも進化のひとつ。

ちなみに、スピーカーは、
ちょうど本体とディスプレイの接続される
本体のヒンジ部の後方に設置されている。

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搭載されるのは、VAIO PRO 13/11共通で
Intel製の第4世代Coreプロセッサー「Haswell」で、
低電圧版の「Core i7-4500U」と、「Core i5-4200U」の2つをチョイス。

内蔵GPUは、「インテル HD グラフィックス4400」となって
グラフィックパフォーマンスも上がっていてトータル的なPC性能を底上げしてくれる。

内蔵されているバッテリーだけで、13時間、
別売のシートバッテリーを拡張すると26時間という
1日の長さを超すロングバッテリーになる。

そして、VAIO Pro 11では、
メモリーは4GBまでしか搭載できないけれど、
VAIO Pro13であれば8GBまで搭載できるというアドバンテージがある。

それから、SSDも約256GB、約512GBをチョイスすると
接続されるインターフェースが、SATA接続ではなく
PCle対応のハイスピードSSDになってデータの転送速度が大幅に上昇!

VAIO Zシリーズでは、SATA接続で
6gbpsのRAIDモジュールを用いて
実データ転送速度を短縮してデータ転送を高速化していたけれど、
そのインターフェースごと高速化したSSDになった事で
1枚のSSDで、シーケンシャルの大きいデータも、
ランダムも小さなデータも転送速度も強烈に高速なものとしている。

メモリーやSSDといった部分に
よりハイパフォーマンスな割り当てを出来るのがVAIO Pro 13で
これを選ぶならメモリー8GB、SSD約256GB以上をチョイスしないと
もはや勿体無いとも言える。

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参考までに、展示機の
Windows8のコンピューターのパフォーマンスと評価。


CPU:Core i5-4200U(1.60GHz)
メモリー:8GB
Intel HD Graphics 4400
SSD 約256GB

プロセッサー        ・・・6.9
メモリー(RAM)       ・・・7.5
グラフィックス       ・・・5.9
ゲーム用グラフィックス  ・・・6.5
プライマリハードディスク ・・・8.4

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「VAIO Pro」は、2つのサイズからチョイス出来るので
よりコンパクトに持ち運びたい場合であれば「VAIO Pro 11」が良いだろうし、
メモリーもSSDも妥協したくない、よりハイパフォーマンスに動いて欲しい場合であれば、
この「VAIO Pro 13」がハマってくる。

フットプリントのサイズからすれば、
その差はしっかりとあるので、カバンに入る入らないという物理的な理由から
決まってしまうこともあるだろうけれど、
もしも「VAIO Pro 13」が選択肢に入るとすれば、
その2年前に出てきたVAIO Zシリーズのパフォーマンスを持ち合わせつつ、
実はもうタッチパネルなしでなら940g(搭載でも1060g)というとんでもびっくりな軽さになってて
バッテリー駆動時間もさらに長くなってたりして、
モビリティ方向に向かってはとんでもなく進化している。

さすがに、一つ前のZ21からすると、まだ登場時から2年という事もあるし
もったいない気分が心のブレーキになるけれど、
2世代前のZ11や3世代前のZ90からであれば、
出かけて使う、出張で使うモバイルPCとしては進化点が山盛りで
これに買い替えたら、いろんな意味で軽快になれていいかもしれない。

・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その1)
・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その2)
・11.6インチサイズでモビリティとパフォーマンスを実現した待望の「VAIO Pro 11」(その3)
・ソニーストアで見てきた「VAIO Pro 11」。タッチパネルあり/なしの違いも。
・2013年夏モデル 発売機種のご案内:VAIO



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2013-06-18 23:21  nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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