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35mmフルサイズを片手で持ち歩けちゃうEマウントカメラ”α7”(その2) [サイバーショット&ハンディカムネタ]


・35mmフルサイズを片手で持ち歩けちゃうEマウントカメラ”α7”(その1)
の続き。

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●NEX改め、αシリーズ「Eマウント」

ちょっと話がそれてしまうけど、
本来、ソニーのデジタル一眼カメラは”α”シリーズでありながら、
Aマウントのモデルを”α(アルファ)”、
Eマウントのモデルを「NEX-」の型番からNEX(エヌイーエックス)と
呼ぶのが一般的だった。

それが、今回の”α7”の型番は、新たに「ILC(E)-」となって、
(Aマウントは、今後「ILC(A)-」に。)
αシリーズの「Aマウント」、「Eマウント」という呼ばれる事になる。

という事で、
ソニーデジタル一眼カメラ”αシリーズ”は、
「Aマウント」モデルに、35mmフルサイズのα99、APS-Cサイズの、α77、α65、α58
「Eマウント」モデルに、35mmフルサイズのα7、APS-Cサイズの「NEX-7/6/5T/3N」
というラインナップになる。

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●α7Rとα7という2つのフルサイズカメラ。


そして中身の異なるα7Rとα7。

α7R
有効約3640万画素の35mmフルサイズExmor CMOSイメージセンサー
・光学ローパスフィルターレス
・コントラスト検出方式AF

α7
有効約2430万画素の35mmフルサイズExmor CMOSイメージセンサー
・光学ローパスフィルターを搭載
ファストハイブリッドAF

1022l
まず、「α7R」は、
有効約3,640万画素という画素数をもつ35mmフルサイズセンサー
「ローパスフィルターレス」仕様。

モアレ(偽色)を防ぐために
レンズが受けた光を、若干ぼやかして届けるのが「ローパスフィルター」で
あえてこれをなくすことで、解像度を極限まで落とさない方向性に。

オートフォーカスは、コントラストAFのみ
(ただし、高速化したファストインテリジェントAF
連写枚数も1.5コマ/秒と、従来のカメラよりも遅めなので、
1枚を捉えるスピードは速いけれど、
スポーツシーンでの連写という撮り方には向かない。

1022m
そして、「α7」は、
α99と同じ35mmフルサイズ有効約2,430万画素のセンサーを採用。

コントラストAF(ファストインテリジェントAF)に加えて
動きの追従性に強い像面位相差AF
2つのAFを併用する「ファストハイブリッドAF」を持っていて、
高画質とシャッターチャンスを逃さないスピードも兼ね備えてるのがウリ。

α7の位相差検出方式AFは、NEX-6/5Tに比べても
測距点を117点と多く、被写体を捕捉する性能がさらに上がっていて、
AF追随で約5コマ/秒連写もできる。

1022d
そもそも、「α7R」と「α7」は、上下のモデルではなくて
それぞれの特性に特化したモデルで、
α7」は、従来のα99とフルサイズセンサーを持ちながら
AFと連写のスピードも早くて、高次元でバランスをまとめた、
VAIOで言うなれば、モバイルフラッグシップのVAIO Zシリーズ、
ガンダムで例えるなら、モビルスーツとウェーブライダーに変形できるZガンダムのようなタイプ。

α7R」は、最新の製造プロセスで出来上がった3640万画素に、
あえてローパスフィルターレスにしてその特性を追い詰めて
もはや撮る人を選ぶというか、ある部分を切り捨ててひとところの性能に特化した
VAIOに例えるならプロフェッショナル向けのVAIO A/Rシリーズの[フォトエディション]や、
ガンダムなら、一撃必殺のハイメガキャノンを装備したZZガンダムといったらいいか。

*おもいっきり的外れだったらごめんなさい。
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作例を交えて解説を聞いてみた。
(画像は書いた内容と必ずしも一致していません。)

人物撮影の時に威力を発揮するのが
35mmフルサイズという大型センサーならではの
浅い被写界深度での大きなぼけによる高画質表現。

「APS-Cサイズ」のEマウントカメラ「NEX-7」に
35mm F1.8の単焦点レンズ「SEL35F18」と、
「フルサイズ」のEマウントカメラ「α7R」に
55mm F1.8の単焦点レンズ「SEL55F18Z」で比較。

同じ場所で、撮り比べた作例を見てみると一目瞭然で、
もちろん「APS-C」でも背景はボケているのだけれど、
同等の焦点距離でも「フルサイズ」のほうがさらに一段大きいボケになる。

1022f
「APS-C」の場合、35mmレンズは、
35mm判換算で52.5mmの焦点距離になるので、
「35mmフルサイズ」の「α7R」に、55mmの焦点距離と
同じ顔の大きさになるように撮影したモデルさんの顔をじっくり比較。

すると、こちらもまず比べなければわからないかもしれないというか
APS-Cサイズで撮影した写真を見ても何の違和感も抱かないのだけれど、
フルサイズで撮影した写真を見ると、ほんの少し顔の見え方が違う。

というのも、レンズの特性としてもともとワイドよりの35mmレンズを使っている事もあって
ちょっぴり顔が大きくなって
中央から外側に向けて、目とか口がほんの少し離れて写っているように見える。

35mm換算で52.5mm相当とはいえ、焦点距離は35mmなので
どうしても少し広角のパースがついてしまう。
それが、55mmだとより目で見た自然の状態に近く見える。

おそらく、もっと被写体によって撮れば顕著に現れてくるだろうし、
ポートレート撮影とか至近距離で撮影する物撮りには、
そのままのパースを活かせるフルサイズのほうが適してるのかもしれない。

ちなみに、「α7R」で撮影して拡大すると、あまりに高解像度すぎるので、
それこそモデルさんの毛穴まで見えてしまって、結構気の毒になったりする。

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それから、「α7R」の有効約3,640万画素とローパスフィルターレスの威力を確認。

α7R」に
35mm F2.8の単焦点レンズ「SEL35F28Z」/span>
で撮った作例をみてみた。

もちろん「7,360 x 4,912」という解像感にまず惹かれるのはあるけれど、
すごさを感じられるのは、
その画像の一部を拡大してみた時でも、
ブロックっぽいガタガタな絵にならずにしっかりと高精細に写っているという事!

山の風景の一枚の写真から、その一部を拡大すると、
ちゃんと木々の枝から葉もきちんと解像しているし
街の風景を撮影してるのに、一つのビルの窓に映る人影が見えたり
見える次元が半端じゃなくてこれは正直驚きに値する。

1022i1022j
今回見た風景写真もF10まで絞り込んで撮ったものだったのだけれど、
高解像度な写真を取る場合、
レンズを絞り込んでいくと起きてしまうのが、「回折現象」というもの。

これは、レンズを絞り込んでいった時に
入ってきた光が絞りの羽にひきずられて曲がってしまうために
逆にボケてしまうという現象で、
「回折現象」とも「小絞りボケ」ともいう。

この現象を、「BIONZ X」の画像処理で
本来の光のある状態に補正するというのがα7に搭載される「回折低減処理」という機能で、
絞り込んでもしっかりと解像するおかげで
細かい部分を見てもしっかりと写し出す事ができて、
ここまでの画像になるのか。

1022g
夜空を長時間露光した写真を
間近に見てもノイズの少なさと解像感。

夜空を拡大して見ると、星雲までもがしっかりと解像していて
これは今でにない写真の見方といか楽しみ方というか
1枚の写真で長らく堪能できる。

これらの作例を見るまでは、いくらフルサイズとは言え、
ここまでの画素数を必要とするのか?
だったら「α7」の有効約2,430万画素のほうが
画素ピッチも大きくていいんじゃないか?とも思っていたけれど、
さすが、最新の製造プロセスで作られた有効約3,640万画素のセンサー
集光効率上げて、かつ光の入射角に合わせて最適化する
「ギャップレスオンチップレンズ構造」「BIONZ X」が寄与しているようで、
撮った作例を見るとその疑問はなくなってしまった。


あとは、せかっく持っているAPS-Cのレンズがあるけど
これを活かしたいと思ったらどうなんだろう?と。

「APS-Cクロップモード」時で、
α7R」が、15M(4800 x 3200)、「α7」が、10M(3936 x 2624)

NEX-5T/6の16M(4912 x 3264)と
α7R」の「APS-Cクロップモード」がほぼ同等になるのだけれど
どっちの絵が綺麗か?というと、
一概には言えないものの
センサーの画素以外の部分、「BIONZ X」の画像処理エンジンの部分が関わってくるので
α7R」のほうがより高画質に再現してくれるかもしれない。
(ここは、実際に見比べたわけではないので、後に試す必要がある。)


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もうちょっと続く。


・35mmフルサイズ搭載のミラーレス一眼カメラ”α7シリーズ”が登場!
・35mmフルサイズ対応の「Eマウント」αレンズやマウントアダプター登場!
・世界初、35mmフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ『α7』シリーズを発売
・デジタル一眼カメラ“α”(アルファ):SONY公式ページ
・デジタル一眼カメラ“α”Aマウント:ソニーストア
・デジタル一眼カメラ“α”Eマウント:ソニーストア




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2013-10-22 12:34  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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