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ソニークラスタ必読の「CES 2014」、Sony 平井社長キーノートスピーチ。 [ソニーネタ総合]

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現地時間の1月7日、
アメリカ・ラスベガスで開催されている「2014 International CES」で
ソニー株式会社代表執行役 社長 兼 CEOの平井一夫氏が
CEA(全米家電協会)主催のTech Titans キーノートに登壇し、スピーチ。

日本時間では、8日(火)に日付が変わった午前2時。
ライブ配信でその基調講演を眠気と戦いながら視聴。

正直、英語力なんてものはないのでうっすらとした言葉の印象と背景に映される映像と、
Twitterで流れる翻訳された文章を頼りに見ながら、
ちょうど数時間前に行われたソニープレスカンファレンスのそれよりも
明らかな高揚感を感じたのは確かだった。



一夜明けて、そのスピーチの内容が、公式サイトで全て日本語に翻訳されているのを発見。

・2014 International CES(国際家電ショー)オープニングキーノート  ソニー株式会社 代表執行役 社長 兼 CEO 平井一夫

長文だけれども、全ての話した文章を読んで詳細までわかると
なるほど、こういう事を話していたのかと理解できるとともに
ここ数年、まるで想いの伝わってこないトップの話との違いを受けて
長らくモヤモヤと感じていたものが払拭された気がした。


そして、平井社長へのインタビュー記事。
・【西田宗千佳のRandomTracking】「感動を生み出す商品を」。  ソニー平井社長単独インタビュー - AV Watch
・ソニーのトップが自ら語る”モノ作りの魂”。平井一夫社長インタビュー(本田 雅一) - Y!ニュース

この2つのインタビュー記事は、キーノートスピーチ後のもので
翻訳文を読んだ後に、インタビュー記事を読んでみると
平井社長の最近のソニー製品が登場した経緯や思い入れや
これからの製品に対する姿勢といったものが伝わってくるので、
ソニークラスタ(ソニーファン)であれば、ぜひ読んで欲しい。


そして、
以下、それに感化されて書いた個人的な感情の戯言。

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●チャレンジするソニーのプロダクツ。

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平井社長のキーノートスピーチの一節。

ソニーでは、好奇心を抱くということを大切にしています。日々の暮らしをどれだけよくすることができるかを自問することは、商品開発に対する情熱を後押しするからです。新しい製品を創るということは、人とつながりたい、驚きを生み出したい、日常を非日常に変えてしまいたい、人々に「WOW」を提供したい、という私たちの欲求の現われなのです。

こうした話がある中で、
そのチャレンジングの中から(ビジネス的に)成功したものもあれば失敗したものもある。

その失敗の一例として映しだされた過去のSony製品群。
さて、これらは何の製品だろう?

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左上から順番に、
「e Villa」、「Rolly」、「VAIO typeUX」、「eMarker」、「mylo」、「Chumby」、「dash」。

自分もわかっているつもりでも、唯一「eMarker」だけわからず
教えてもらったけれど、
おそらく、ほとんどのアイテムが皆の知らないものかもしれない。


-・-・-・-<参考>-・-・-・-
「e Villa Network Entertainment Center :2001年6月北米発売」
・ソニーが500ドルのネット端末「e Villa」を発表,FD代わりにメモリースティック:IT pro

「Rolly :2008年北米発売(2007年9月日本発売)」
・サウンドエンターテインメントプレーヤー Rolly <ローリー> | ソニー

「VAIO typeUX :2006年6月北米発売(2006年5月日本発売)」
・ソニー製品情報 | VAIO | type U - Sony

「eMarker :1999年4月北米発売(2000年12月日本発売 ただし別モデル)」
・Switched On: When the smartphone giveth, Part 1:engadget
・ラジオやテレビで気になった曲やCMをブックマーク新たなサービス『eMarker』、首都圏にてサービス開始

「mylo :2006年9月北米発売(2007年2月日本発売)」
・パーソナルコミュニケーター “mylo(マイロ)” | ソニー

「Chumby :2008年2月北米発売(2008年10月日本発売)」
・話題の情報端末 『chumby(チャンビー)』の世界へようこそ

「dash  :2008年2月北米発売」
・My Dash - Sony
・ソニー、タッチ画面のインターネットビューア dashを発表、Chumby OS採用

-・-・-・--・-・-・--・-・-・-

果たしてこれが”失敗プロダクツ”なのか?
いやいや他にもあるでしょ?的な論議が、
TwitterやFacebookで、懐かしさと共に巻き起こっていたりもしていて
これもまたソニープロダクツだからこその面白さなのか。

ただ、これらはたまたまピックアップされたものであって
これらも、当時の開発者のこうなるとおもしろいかも?という思い入れと
その中でのいろいろな制限から生み出された製品であることには間違いない。

個人的には、
「e Villa」、「eMarker」、「Chumby」、「dash」は
主に北米を中心として展開されたモデルという事もあって印象が薄いけれど、
「VAIO typeUX」と「mylo」、「Rolly」は
日本でも発売されて、むしろ相当に想い入れが強かったモデルだった事を思い出す。


------------------------

●心に残るプロダクツとは?

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VAIO type U(UX)

「VAIO type U(UX)」は、
スライドしてキーボードが現れるモバイルVAIO。

最初HDDモデルを買った直後にSSDのゼロスピンドルモデルが出てきて速攻買い換えて、
両手に収まって、移動しながらでもいじれるWindowsマシン。

出来る可能性も大きくて、もう遊べるネタ満載で、
これほど熱狂したガジェットはないというくらいの代表的な端末で、
過去のBlogを調べてみたら、収拾できないくらいの数のエントリーを書いてたようで
それだけ当時ハマっていたのがよくわかる。

惜しむらくは、当時のWindows PCが高価で普及するには難しいハードルがあった事と
まだ外で通信できる環境が整いきってなかった事で
今、このままのスタイルで現行スペックで出してくれたら物凄く欲しい。

<Blog一部抜粋>
・VAIO typeUとGPSユニット「VGP-BGU1」で、ナビ計画進行中!
・僕が一番AIBOをうまく使えるんだ!
・VAIO typeUを動画プレーヤーとして使う。(コクーン編)
・VAIO typeUに合わせて使うキーボードとマウス!?
・auカード「W03H」を使ってモバイル快適生活!?(その3)
・VAIO typeUを大画面テレビで使う!「液晶テレビ編」
・VAIO typeUにメチャ使えるBluetoothキーボード!
・新ロケーションフリーTVをレビュー(VAIO typeU編)
・デジタルチューナー「VGF-DT1」からのデジタル放送をモバイルVAIOで見る!


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”mylo”

”mylo”は、もともと北米で発売されるものを
国内では、Sony Styleに限定して販売。

出来る事は「VAIO TypeU」のようにはいかなかったけれど
何しろ小さい、軽い、イージーに扱いやすい本体と持ち運ぶには最高。

やっぱりネックは通信インフラで、持ち運びたいのに
通信環境がないと魅力が激減というのがネックになっていた記憶がある。

ただ強烈に覚えてるのは、Skypeを使った時に、
ケータイとは比べ物にならないくらいに音質が良くて
それで通話料がかからなった事もあって
これだけで元とったっていうくらいに使いまくった記憶がある。

<Blog一部抜粋>
・思ってる以上にちっちゃい「mylo」
・myloで音楽を聴いてみよう。
・myloで動画を見てみよう。
・myloでインターネットを使いこなす!
・オフラインでも動画や音楽で遊べるmylo(COM-2)


”Rolly”

今でも覚えてるのが”Rolly”が発表された当時、
そもそも持ち運べる高音質なスピーカーに
Aiboのコミュニケーションギミックを組み合わせたというコンセプトだったにもかかわらず、
マスコミ媒体が当時人気だったiPod対抗か!とか書き立てて
そのあまりのギャップに、多方面から総ツッコミを食らっていた事。

そんな妙に風当たりの強い中で使ってみたけれど、
本気で音質が良くて、Bluetoothも内蔵していてワイヤレススピーカーとしては優秀だったし
このモーションを組み込んで動いている姿はまさしくキュートそのもの。

1年前にワイヤレススピーカー「SRS-BTV5」を改造してハロスピーカーを作ったけど、
今、Rollyがあったら絶対にまたハロスピーカーver2を作ってるだろう。

<Blog一部抜粋>
・動き回りすぎて落ちないか心配になる"Rolly"
・Rolly大地に立つ!!
・Bluetooth外部スピーカー的に活躍する“Rolly”
・「ハロ!アムロ!」とRollyに言わせたい。


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こうしてたった3つのアイテムを思い返しただけでも
当時ブツブツ文句を言いながらも、いろいろ遊び倒していたし
こうして今でも心に残ってるプロダクツになっている。

それがもしも仮に、これらがコスト重視のただの製品だったらどうだろう。

ただ安さを追求したプラスチッキーなボディのノートPC、
MP3がひとまず聴ける音楽プレーヤー、
音を鳴らすだけのスピーカー。

ソニー製だという以前に
まず覚えてないかもしれないし、おそらく文句すら言うまでに至っていなければ
いろいろ試行錯誤して使おうなどとすら思っていないはず。

実はこうして日々「Blogを書く」という行為にしても、
写真を撮る、文章を書くという作業をこなすわけだけれど、
自分の場合、思い入れがないと、書くこと自体が相当に苦痛に思えてしまう。
(昔からエントリーにムラがあるのはそのせい。)

そのアイテムを見て触っていじって、
それを眺めながらどの角度がかっこいいよねとか
ここにこんなギミックが隠れているよとか、伝えたいと思って写真を撮るし、
こんな機能があるのか!とか、
こうやって使ったらもっとおもしろいんじゃ!?と発見と感動をしながら文章を書くほうが
同じBlogを書く行為でも全然違ってくる。

今になって、これだけ過去にエントリーが残っているという事は、
自分が誰かに、こんなことが出来るんだと知らせたいという情熱を
プロダクツが持たせてくれたからだろう。

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スピーチを見た(読み終えた)後に、ふと思い立って
ソニーの過去からの製品が掲載されている「Sony Chronicle」をひっぱりだしてみた。

さすがに、知らない製品もたくさんあるけれど、
ページをめくると、中には、
あぁ!こんなのあったよね!とか、いま見てもいいデザインだよね!とか
懐かしさと新鮮さとが入り交じりながら読みふけってしまった。

これらは、
成功も失敗も含めての既に過去に登場したプロダクツであって、
けれど、その過去にチャレンジした証だとも言える。

そして現に、コレはイイよね!と思えるプロダクツと巡りあいつつある。

かつてはハードウェア製品と結びついていた驚きは、コンテンツやゲーム、音楽、テレビ番組などがクラウドに移っていくことでさらに拡大してきました。しかしながら、クラウドはネットワークにつながった未来を約束してはくれても、クラウド自体が「WOW」というわけではありません。「WOW」が生まれるのは、あなたの五感が魅了されたときです。 おどろくほどきれいな映像を「観た」とき。 心地よい音を「聴いた」とき。 完璧に設計された製品の、重みやバランスを「感じた」とき。 卓越したデザインに「魅了」されたとき。 実現不可能と思われていた技術の創造性や賢さに「驚いた」とき。 これが、これこそがソニーの核となる価値なのです。ソニーの魅力的な製品群は、「WOW」をもたらすだけではなく、それ自体に「WOW」を秘めているのです。私達の60年におよぶプロダクトデザインの経験は、私達ソニーに対して、お客様一人ひとりの五感に「WOW」をもたらすための視点、知見、力を与えてくれます。

平井社長の話す、”ソニーの商品開発の根本にある精神は「感動(WOW)」を与える製品作り”
だとするならば、
これから先にも、驚かされたり感動させられるプロダクツが出てくるかもしれない
と、もっと期待してみてもいいかもしれない。

この度の平井社長のキーノートスピーチ、ひさびさに心が震えた。


”BE MOVED”



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2014-01-09 16:36  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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