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VAIO typeTの本体を分解してみた。[後編] [VAIOネタ]




VAIO typeTの本体を分解してみた。[前編]

の続き。

というかココからが本題。




一応、見る前のお約束。

本体を分解して故障させたりすると100%自分の責任なので

ソニースタイルの保証、メーカー保証は一切対象外になる。

間違いなく有償修理、

最悪の際には修理してくれない場合もあるので

そのリスクを十分に認識する必要がある。






TZ本体の上側と下側をつなぐフラットケーブルがあるので、

注意しながらはずす。




すると見事に2枚に分離。

サンドイッチのように2枚がはり合わさった状態で出来てる。




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<トップパーツ(キーボード、パームレスト)>






本体のいわゆる上側の部分。




キーボードは、本体(パームレスト)とくっついてるので

TXやtypeSのようには離れない。

これは、[TZレポート1]にも書いたように

剛性を上げるための処置。




無理矢理ねじれば少ししなるけど、

触った感じでは結構しっかりしてるかと。






普段は目にする事のないキーボード、パームレストの裏側。

ただ、板の上にキーボードがのっかってるだけじゃなくて

何やらビッシリと詰まってる。






手前側のパームレストの下には、

ヘッドホン出力、マイク入力の端子基板、

タッチパッド、左・右キー、指紋認証の基板、

Felicaポートの基板、

AV端子の基板が

張り付いてる格好になる。

(メモリースティックスロットはこっち側にはない。穴だけ。)




赤い矢印は、下側の本体とつながるフラットケーブルの装着位置。

ツメを起こすとフラットケーブルが抜けるようになる構造で

2箇所に固定される。






奥側の両サイドには、

小さなスピーカーが埋め込まれてる。




キーボードのちょうど真上に見える2つのスリット部分から

音を発してる配置になる。




通常、

今まではだいたいVAIOをバラすと、本体上側のボディは

何にもくっついてない単なるカバーのような役割をしてる事が多いけど

ココまで極限までに薄くフラット構造を作ろうと思うと

内部にできるスキマというスキマを利用すべく

あらゆるところにいろんなものが散らばって配置されてるのがよくわかる。




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<ボトムパーツ(メインパーツ)>






開けてビックリ、

基板やらデバイスがギッシリ詰まってる。




今回のモデルは、

フラッシュメモリー&光学ドライブという構成のモデル。




このボトムパーツの配置は

大きく分類すると、

左奥にCPU、チップセットを含むマザーボード。

中央手前に1.8インチHDDもしくはフラッシュメモリー。

右側に、光学ドライブもしくは2.5インチHDD

という具合になる。




厳密に言えば、さらに細かいパーツ類が

ありとあらゆるスキマに入って、

このてんこ盛り状態が出来上がってるわけだけど。




 

本体をヨコから見ると、

ボトムから基板類が上側にハミ出てる。




例えば、

左に見えてる四角い穴は、メモリースティックスロットで

ここに上側のカバーが絶妙に重なりあって

接合してる事になる。






そして、

これが10cmx10cm四方でできた

TZの心臓部とも言うべき10層構造のマザーボード。




TXに比べて、さらに30%小さくなって、

VAIO typeUに内蔵されてるマザーボードとほぼ同等のサイズ。




この超狭い面積に、Core2Duoやチップセットがさらに集積してると

熱がこの場所に集中してしまうので

このマザーボードがある下あたりを触ると

フルで動いてる時はさすがに熱いと感じるワケだ。




それでもTZの放熱技術も上がっていて

TZよりも風量は16%アップして過熱しすぎを防いで

それでいて約2dBも静音化してるというから

技術の進歩ってのは凄いと感じる。。






ちなみに、

上側にある部品たちの情報をやりとりするのは、

このフィルム状のフラットケーブル。






黄色い□部分にフラットケーブルが接続。




青い部分のネジ2つをはずすと、

USB2.0x2とメモリースティックスロットの載った基板がはずれる。




赤いネジをはずすと

フラッシュメモリーがはずれる。

(このネジは光学ドライブの1箇所と共通。)




なぜか、フラッシュメモリーは1箇所でしかネジ留めされてなくて

左隣の基板とは、合わさってひっかかってるだけ。






光学ドライブは、

4箇所で固定。




そのうちの1箇所はフラッシュメモリーの固定と共通で

右上のネジは、

光学ドライブをイジェクトさせた状態でないと現れない。




さらに

ディスクトレイ奥側の下に見えてる細長い緑色の基板が

ワンセグチューナー。

スキマ使いまくり。




----------------

<さらにバラす>






ひとまず

これらのとれそうなモノははずしてみた。




フラッシュメモリーをはずして、

光学ドライブをはずす。



フラッシュメモリーは、

VAIO typteGをバラした時にも確認できたものと同じで

SAMSUNG製「MCBOE32GQAPQ-MWA」。




サイズは、53.6x80.6x3.0(mm)。

インターフェースは、ATA-5(Ultra ATA/66対応)で

ZIF(Zero INsertion Force)40ピンタイプ。






リード:最大58MB/s

ライト:最大30MB/s

読み込み待ち時間:最大1ms

消費電:アクティブ時に0.5W、アイドル時で0.1W






光学ドライブも完全に取りはずす事ができた。




搭載されてる

DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層記録対応) は、

MATSUSHITA製のDVD-RAM「UJ-852S」で、

基本的にtypeSと同じドライブ。




ただし、デバイスマネージャーで確認したら

接続はATAではなくてUSBとなってた。



接続は、

やはり茶色いフィルム状のフラットケーブルで、

光学ドライブとワンセグチューナー、

そしてフラッシュメモリーを

マザーボードと接続してるようだ。






これだけはずすと、

突然TZの中身がスカスカに見えてくる。




こうなってくると

12cmのディスクが、いかにデカイ物体かって事が

思い知らされる・・・






ついでに、本体左側にあった

USB2.0x2とメモリースティックスロットの載った基板も

はずしてみた。



これまた、はずしたその下からは

ワイヤレスLANが見える。




参考までに

IEEE802.11a/b/g対応のタイプは、

Intel製の「Wireless WM3945ABG」。




IEEE802.11a/b/g/nに対応したMiniPCIの無線LANモジュールが

後から手に入れば、自力でn対応にもできそう。。




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たぶん、

ここからさらにバラそうと思えばできそうだったけど

TZを初めてバラしたって事もあって、

相当チキンハートなので、

今回はもう元にもどす事にした。。




でも、バラして中身をじっくり見れて

TZの中身の詰まり具合を実感できてかなり感動。




あー、今度は、

2.5インチHDD単体ドライブもバラしてみたくなってきた・・・。






【VAIO typeT特集ページ】







・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その1)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その2)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その3)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その4)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その5)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その6)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その7)

・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その8)







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2007-06-04 20:48  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 

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コメント 3

mad9014

すごぃです。。。今度、somethingから1.8の64Gのフラッシュでたら換装してみたいですねw
(;゚д゚)ァ.... の前にTの購入とSDDの購入で40マソ超えそうな悪寒w
by mad9014 (2007-06-15 12:57) 

kunkoku

>mad9014さん
そうなんですよねー!
SSDの64GBを載せたくて載せたくて(笑)

でもSSDがとんでもなく高いですからねー。
もっとSSD市場が活性化すればうれしいですねーw
by kunkoku (2007-06-16 10:30) 

iPhone 4 ケース

真正面から見据えるよりほかない。
by iPhone 4 ケース (2011-09-23 13:52) 

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